学園アリス
□第5章
2ページ/2ページ
――――――――初等部
「えっ何!?ウチもしかして<特力系>なん!?
み…みそっかすー?! うそっっ」
蜜柑の叫びは、廊下を歩いていた未奈美にまで聞こえた。
(蜜柑ちゃん教室にいたんだー
大声のおかげで探す手間が省けてラッキー!
でも、みそっかすって?)
「みそっかすって何のこと?」
「あっ未奈美先生!!」
「今、蜜柑ちゃんに能力別クラスについて教えていて、彼女のクラスは…ってところで」
:
:
「で、蜜柑ちゃんは特力系のことをみそっかすて言ったわけね。」
「うん、そういうことかな♥」
委員長とナルの説明を受けている間
後ろで蜜柑ちゃんはみそっかすっとうなっている。
「いや誰も<みそっかす>とは言ってないよ?
君が勝手に言っているだけで‥‥」
「あっでも未奈美先生は今日から特力の副担に就任するんだよね?」
「ええ、そうよ。
ねぇ蜜柑ちゃん、確かに特力は色々な能力、性格の生徒の集まりだわ。
でも、色々な集まりってことは、その数だけ
沢山の知識や考えの宝庫ってことよ。
そう考えたら、特力のほうが何だかお得でしょ?
まぁ、百聞は一見に如かずっていうでしょ
何事も、自分で見てからみそっかす
かどうか決めたらどう?」
「確かに、そうやな。
なんかウチ特力行くの楽しみになったかもしれん!
有り難うな、未奈美先生!」
「ええ、じゃあ、そろそろ行きましょうか」
「あっ、未奈美先生少し伝えたいことが…」
「了解、じゃあ、蜜柑ちゃん‥「ウチ先に行っときますー」
「ごめんね、後から行くから」