学園アリス

□第5章
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今日は中等部で初めての授業がある。



やっぱり、何回自己紹介しても緊張するなぁ〜

なんて悠長なことを思いながら教室に入ろうとしたら、




「ちょっとストップー!!!」




何事かと声のしたほうに目を向けると、

誰かが走ってきた。



息を乱しながら

「はぁはぁ、これって遅刻になる?」





「なります。と言いたいところだけど教室に入る前だし、走ってきたから見逃してあげる。

次からは気を付けてね。」





「よっしゃ!!」

(素直で元気のいい子みたい。


よし、気を取りなおして!)


          {ガラっ}




「起立」


教卓の前に立つと


「礼  着席」



きりっとした空気が教室を包んでいる。




この空気もいつ壊れるのかなぁなんて思いながら


黒板に名前を書き自己紹介を一通り終わらした

ころにはもう


始まったころの空気は朗らかな空気に変わっていた。



(壊れたという感じではなかったところを見る

と、一応クラスの皆に認めてもらえたのかな。)




___________




「じゃあ、これで授業終わり。

課題ちゃんとやっとくようにー。」



そう言い教科書の整理をしていると、遅刻して

きた子―――安藤 翼君と原田美咲さんが、

声をかけてきた。



「未奈美って新しく来る特力の副担だろ?」



(いきなり、呼び捨て!?)



「おい翼いきなり呼び捨てにするな!

未奈美先生に失礼だろ。」



「いーじゃん別に。

この方がいいだろ、親しみやすくて」


「はぁー未奈美先生ごめんな。」


「別にいいわよ。後輩に呼び捨てにされるのはなれているから。」


(レオとか‥)


「で本題に戻るけど、ええ私が新しい副担よ。」



「やっぱりなー、今日さ初等部から新入りが来るらしいから歓迎会をしようと思ってるから、

未奈美その子と一緒にきてくれないか?」


(蜜柑ちゃんのことね)


「分かったわ」


「じゃ、よろしくたのんだ」
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