平助の母親
□43.
1ﾍﾟｰｼﾞ/4ﾍﾟｰｼﾞ
☆★やればできるじゃん、平助くん！★☆
ゴールデンウィークも終わり、あれから名前とはメールや夜寝る前に少しだけ、お互いの声を聞いて眠りに就く
そんな付き合いかたを続けている。
名前はメールでは俺のことを『としくん』と呼ぶ。
理由はあいつが俺よりも歳上だから、『トシさん』はおかしいと俺が言ったから。
本当は呼び捨てでいいと言ったんだが名前は頑なにそれだけはムリだと拒み続け、最終的に君付けで収まった。
君付けで名前を呼ばれるなんて小学生じゃあるまいし、俺としてはかなり落ち着かねぇが、
まぁ、そう呼ばれるのはメールの中での話だからしょうがねぇ。
それにそんな呼び方するやつはあいつ以外に誰も居ねぇってのも、悪くはない。
あいつが冗談で言った『トシちゃん』にならなかっただけマシってなもんだ。
あいつが個人懇談で俺の顔を見て『トシさん！』と叫んだ時の顔を思い出す。
あいつが俺より歳上とか……。
年齢不詳にも程があるだろぉが…。
そんなことを思いつつ、今月中旬から始まる中間テストの問題を作る。
前回の実力テストと違い、新学期が始まってからの範囲からしか出題しないから、そう難しいことはないだろう。
普段の授業を普通に聞いていれば問題ないハズだが…。
人の話をちゃんと聞かねぇ平助が千鶴に宿題見てもらったくらいでどうにかなるんだろうか？
中間テストでどれだけ順位が変化するのか…。
まぁ、お手並み拝見だな。