黒百合

□双子が仲良いなんて迷信だ
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あれから数ヵ月。
サソリを使役出来るようにはなったが…。

「なぁ…サソリ。」
俺は朝食の焼き魚が無いことに気付いた。

「何だ。」
「焼き魚…無かったか…?」「無かったな。」

コイツ…さらっと嘘を吐きやがる…。

「総真。ねぇなら他の喰やぁ良いだろ。」

そう言ってサソリは寝転がり1つ欠伸をした。

「…………縛。」
「い゙っ!!」
サソリの契約の刻印を使いサソリの首を絞める。

「食い物の恨みは恐ろしい事教えてやるぜっ!」

「またやってら…。」
「今月に入って5回目か…。」

デイダラとイタチは両家を隔てる塀からその様子を見ていた。

「うぐっ………。」
サソリは白目を剥いて倒れてしまう。

「はぁ…俺はいつになったら静かに朝飯食えるんだ…?」
「それなら…俺が見張ってやろう。」
トワ。サソリの息子で双子の兄の方。
サソリより良くしてくれるから俺は良く降霊で呼び出す。
「……」
「父さんが悪い。」
「父さんはオッs【パリイィィンッ!】ぬがあぁぁっ!!」

後からしゃしゃり出てきたのがカイ。
双子の弟の方。
これがまぁ…サソリと親子仲悪いわ、兄貴のトワとも仲悪いわで疲れる。
「今度はカイのツラに旦那が投げた皿がクリーンヒットしたな…うん。」
「また禁句を言ったんだろう。」

様子を見ているデイダラと箒で宗家の庭掃除をしているイタチ。

「…フッ…ざまぁww」
「このクソ兄貴ィ――!!」「お前が父さんの禁句を言ったんだろう?……ククッ」
「今日こそぶち殺す!」
「殺れるもんなら殺ってみろやぁ!」



あぁ…始まった…兄弟喧嘩。

【双子が仲良いなんて迷信だ】


そう俺は思った。














































「あぁ〜!兄貴ゴメ〜ン!手が滑ったわぁーっ!」

「ほぉ〜、こっちこそ悪いな〜!足が滑ったぁ―――っ!!」















































































あぁ、三代目…。





























































今日も本家は賑やかです。
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