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□雨が降っていた
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『僕のデビュー7周年です!!

2006年5月27日、その日も雨が降っていたな…

7年の間に本当にいろんなことが変わりました〜^^

ところで僕は釜山からまた違う場所に急いで行かなければならない…ストレスTT』




ツイッターにアップし終えて、車の窓から空を眺める。



雲から落ちる水。やがて蒸発して空へ戻る水。
それだけのこと。

濡れると邪魔くさいし、景色が暗くなるから気持ちも晴れない。



過去も未来も変わることなく発生する、ただの自然現象。



そんな雨が自分にとっての“特別”になったのは、あのデビューの日からかもしれない。




7年の間に手にしたものはなんだろう?



僕の歌を愛してくれる人たち。

毒舌と言われる、飾らない僕の言葉を楽しんでくれる人たち。

僕が歌った、数えきれない歌(その全てを愛してる)。

辛く厳しい練習を忘れさせるほどの、心が震える美しいステージの数々。



あの日、あの舞台に立たなければ出会うことのなかった人たちや、体験することのなかった出来事。



7年の記憶が、終わりの見えないこの雨のように、頭の中に降ってくる。




〜♪♪♪〜




携帯電話が鳴ったことで、現実に呼び戻される。



届いた一通のメールに、
あの日手にしたものがほかにもあったことを思い出した。




彼らがいなければ、僕がここにいることも、歌い続けることもなかっただろう。


僕の手を引き、背中を押し、一緒に泣いて笑ってきた大切な兄、大切な家族、大切な仲間。




そして、大切な大切な…



『キュヒョナ、7周年おめでとう!!

今日もあの日と同じように雨が降ってるから、
お前と初めて一緒に立った舞台のことが、とってもよく思い出されるよ^^

仲間になってくれてありがとう、キュヒョナ
お前がいてくれて、僕らみんなしあわせだよ


とっておきの一本と、お前の好きな料理を用意して待ってるから、
早く帰ってくるんだよ〜❤』




差出人の笑顔が頭に浮かぶと、
憂鬱な雨が、キラキラ輝いて見えだすから、本当に不思議だ。



頑張って仕事を終わらせて、早く帰ろう。

この雨を、もっと“特別”にしてくれる、大切な大切なあの人のところへ。



End.
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