BRAVE10

□第4戦
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『僕目が見えてないから色の名前言われてもわかんない』


「「はぁ!(えぇ!)」」


突然の告白に才蔵と伊佐那海は驚きが隠せない


「てめぇ見えてないのかよ!?」


『見えてないよ、だからここにいる誰一人として顔とかさっぱりわかんないし
ってことで僕には答えられないから
じゃっ!』


久遠は何かいろいろと突っ込んで聞かれるとめんどくさいと思い
すぐに部屋からでて行き森へと向かった






『ったくめんどくさい
疲れたし寝よう』


良い寝床を探して森の木々を掻き分け
とても大きな木の枝に決め、すやすやと寝息をたてながら寝はじめる

しばらく寝ていた久遠だったが激しい物音で起きる


『あぁ…また邪魔された』


モゾモゾと動きながら音のした方に首を向けると
その下には川があり、才蔵と金髪異人爆乳美女がいた


『初めて感じる雰囲気…知らない人と才蔵か』


久遠は才蔵が親しげに話せる相手なら大丈夫なんだろう、と二人のいるところへと飛び降りた


『才蔵…何してんの?』


「あ?久遠か、こいつは…」


「私はアナスタシア、アナって呼んで」


アナと名乗った女性はニッコリと笑うと久遠へと手を差し出した
手を出された気配を感じた久遠も同じように手を差し出し握手をかわす


『僕は如月久遠、よろしく』


「俺の幼なじみで、真田幸村に仕えてるんだと」


『へぇ、アナは常識人そうで安心したよ
ここにはキチガイが多いから』


「全くだ」


話しているとアナが才蔵と久遠の後ろを指差す


「何?あの子?」


いたのは伊佐那海だった
久遠は何となく嫌な気がして才蔵と少しだけ距離をとる


「コイツは俺の…」


才蔵が伊佐那海にアナの説明をしようとすると手を高く振り上げる


「才蔵の…浮気者!!」


しかしその手が振り下ろされることはなく何者かに阻止された








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