BRAVE10

□第4戦
2ページ/6ページ


「もしや…久遠様は目が不自由なのですか?」


『あ、バレた?僕目が見えないんだよね』


「なんと!」


『だから今この生地がどんな色してるかもわかんないし、女中さん達が作るご飯もわかんない
君の顔も…わかんないしね』


久遠はなんとなく寂しげに話す

すると久遠は遠くの方で自分の名前が呼ばれてるのに気づいた

しかし久遠は完全無視で団子を作っていたのだが、佐助までもが台所の前で久遠を呼んでいる

久遠は一つ溜息をはく


『ゴメンね、僕呼ばれてるみたい

あと頼んでいい?せっかくさせてもらってたのに』


「いえ!有り難く続きをやらせていただきます!」


『ありがとう』


久遠は台所の扉を開けて扉の前にいた佐助を見る


『何?』


「っ!鬼!」


『いや、僕だから』


クナイを出し飛び掛かろうとしてきた佐助を片手で制す


「伊佐那海呼んでる」


『それ行かなきゃダメなの?』


声がかなり不満げだ
しかし佐助も譲らず、久遠は仕方ないので伊佐那海の部屋へと向かう

向かう途中に部屋により仮面は外し通常の容姿に戻した

そして襖を開ける


『何?用事?』


「久遠!やっと来た!才蔵も聞いて!
こっちの薄紅色のがいい?それともこっちの浅黄?
他にもいろいろ用意してもらってるけど!」


伊佐那海はすごく嬉しそうに語る
が久遠にはこの話しは向いてない
目が見えないので何色かわからないからだ


『ゴメン、僕そーゆーの無理』


「無理って何よ!」


ムッとしながら久遠に詰め寄る









.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ