BRAVE10

□第3戦
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夜が明けると城中の女中達は忙しそうにあちらこちらを歩きまわる
その音や声で久遠は目を覚ましたが朝日に当たりながらずっとまどろんでいた

すると才蔵の部屋から才蔵の叫び声とものすごい音がした
才蔵が伊佐那海に気づき放り投げたのだろう

すると久遠は才蔵と久遠のご飯を運んでいた佐助を見つけた
屋根から降り佐助の隣へと並ぶ


『佐助、それ僕のご飯?』


「応、しかし何故ここに?」


『あー…いろいろあって』


久遠は言葉を濁しながらご飯を受け取る
佐助は才蔵の部屋の襖を足で開ける


「飯」


その言葉に才蔵と久遠の部屋で寝ていた伊佐那海が嬉しそうに反応しご飯をねだる

佐助は伊佐那海がいることに驚きながらも頬をほんのり赤らめ、才蔵のご飯を伊佐那海に渡す


『なるほど、佐助はむっつりなんだね』


「否!!」


佐助は全力で否定するが説得力がない

と殺気を感じた久遠は襖から離れ才蔵は畳を盾にする
大量のクナイが才蔵へと投げつけられて畳に刺さっている


「不埒な奴め!」


「地獄へ堕ちろぅ!」


「ふざけんな!真田忍!」


そう真田忍が才蔵にクナイを投げつけていたのだ










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