BRAVE10

□第3戦
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『疲れたついでにもう一仕事しとくか』


そう言うと久遠は城の屋根や木をつたって森の中へと移動する



久遠が木々をつたって移動していると家康の忍だと思われる者が何人かいた
久遠は音もなく地に降り立つと刀を抜き一瞬で的確に急所をつき、うめき声一つ上げさせずに一人残して殺した

残った一人の首に後ろから前にかけるように刀を宛てがった


「ひっ!誰だ…」


怯えながらも威厳を保とうと強がる


『滑稽だね、怯えちゃってさ…
どこの者だ、狙いは?
目元に蓮の花の痣がある人を知っているか?』


「誰が口を開く…うぁっ!…」


忍が口を開かないのだと判断した久遠は刀を太ももに深く刺し一気に引く


『ゴメンネ、手が滑っちゃった
次は答えてくれるよね?』


「し、しらない!!俺はそんなやつしらない!!」


この忍も嘘をついているわけではないのだろう
かなり怯えながらではあるが本当のことを言っているのがわかった


久遠はこの忍に利用価値がないとわかれば首をとばした

刀の血を払い忍達の骸はそのままに返り血を近くにあった川で流す


なんだかんだで働いている久遠だがこれは自分の目的の為と娯楽の為以外の何物でもなかった




久遠は再び城の屋根へと戻ってくると部屋に戻ることなくそのままそこで眠りに落ちた










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