土銀な日々。
□イチャ×2禁止!!
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最近の万事屋は少し変わった・・・いや大幅に。
それは僕の目の前に広がるありえない風景。
「今日は銀時が好きなショートケーキ買ってきたぞ。」
「うひょーっ!これあの店のか?さすが土方君っ。」
犬と猿の仲だったはずの銀さんと土方さんが・・・付き合ってるなんて。
意味が分からない・・。
あの鬼の副長の土方さんが銀さんにデレデレだよ。
「銀時、クリームついてんぞ。」
「あ、まじ?」
そして、銀さんの鼻についたクリームを舐めとる。
正直こんなシーン見たくない。
男同士でイチャつくのの見なきゃならないこっちの立場も考えろっつーの。
「ぱっつぁん。」
「銀さん、なんですか?」
「お茶、持ってきてくんね?」
「あっ、はい。」
・・・くっそ、僕を邪魔者扱いしやがって。
どうせ僕がいない間もっとイチャイチャしてんだろ。
そう心の中で愚痴りながら、お茶を注ぐ。
「お待たせしましたー・・・あ。」
目の前でDキスしてる二人のおっさん。僕の存在に気づいていないみたいだ。
「・・・あの、銀さん?」
そんな僕の問いかけに気づかずヒートアップしていく二人。
「・・・テメェら・・人の前でイチャつくのやめろぉおおおお!!!」
「わぁ、ぱっつぁん。」
顎まで垂れた唾液を着物の袖で拭いながら苦笑いの銀さん。
「もう!二人とも万事屋でイチャイチャするの禁止です!!イチャつきたいならどっか違う所行ってくださいよ!」
とりあえず注いできたきたお茶をテーブルの上に乗せる。
「僕だって、男同士でイチャイチャしてるの見たくないですよ!・・・そのくらいわかるでしょ二人とも。もういい大人なんだから。」
新八が話し終わって疑問があるかのように腕を組んで喋りだす土方。
「いやー、だとしても弟君よ。」
「誰が弟だ。」
「銀時がかわいすぎて「死ねのろけが。」・・・いや、本当のこと言ってるだけだろ。」
「まぁ、俺はかわいいけどね。ぱっつぁんの意見もまぁ、わかる。・・・んじゃ、屯所行くか。」
「あ、あぁ。」
「最初っからそうしてくださいよ。二人とも。」
二人は僕の出したお茶を飲み干すと、万事屋から出て行った。
それと同時に、定春の散歩に行っていた神楽ちゃんが帰ってきた。
「新八ぃー。今そこの道で銀ちゃんとマヨがチューしてたネ。」
「・・・くそぉ・・っ。
これ以上、万事屋の看板に泥を塗るなぁあああああああああ!!」
歌舞伎町に響く新八の声。
土方は1ヶ月万事屋立ち入り禁止になったそうな(笑