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□11月21日・Happy birthday☆高尾和成
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ー高尾sideー
緑間)「高尾、今日暇か?」
今は昼休み。俺の相棒(笑)である真ちゃんこと緑間真太郎と2人で昼食中。
それで、いきなり言われたのがさっきの一言。
高尾)「今日?まぁ、部活もないし、暇っちゃ暇だけど・・・。」
緑間)「そうか。なら放課後、俺の家に来るのだよ。なんなら泊めてやってもいいのだよ。」
高尾)「・・・何で?」
緑間)「優璃に頼まれたのだよ。」
あぁ、なるほど。真ちゃん、優璃ちゃんにはとことん甘いからな・・・。
優璃ちゃん、とは緑間優璃ちゃん。真ちゃんのそれは可愛い可愛い妹ちゃん。
優璃ちゃんは今時の女の子には珍しいってくらい、純粋。なんていうか、汚れを知らない。
それだから真ちゃんは優璃を溺愛するんだよなぁ・・・。
2人の両親は仕事の都合で海外にいる。家では真ちゃんと優璃ちゃんの2人暮らし。
優璃ちゃんを守っているうちに・・・っていうかんじ。本当、優璃ちゃんには激甘。それはもう、ドン引きするレベルで←
でも、初めて優璃ちゃんに会ったときは、真ちゃんが過保護になるのが分かった気がする。
なんか、守ってあげたくなるかんじだったし。
一目惚れだったんだろうなー。こんなこと言ったら真ちゃんにブッ殺されそうだけど(笑)
俺、結構マジなんだけどなー・・・。
それで?その優璃ちゃんが俺を呼んでいると?
いや、嬉しいんだけどさ?俺、何かしたっけ?
高尾)「優璃ちゃんが俺に何の用?」
緑間)「高尾、お前、料理は得意か?」
高尾)「はぁ?」
いやいや、真ちゃん。
質問の答えになってねーし・・・しかも料理?
緑間)「できるのか?できないのか?」
高尾)「いや・・・まぁ、人並みにはできるけど。」
緑間)「実は優璃が風邪を引いてしまって、寝込んでいるのだよ。」
高尾)「はぁ!?」
緑間)「高熱で起き上がれないほどなのだよ。」
いや、それ本当ならヤバくね!?
真ちゃん、こんなとこでのんきに弁当食ってる場合じゃなくね?
緑間)「いつもは優璃が弁当や食事を作ってくれているのだが、今日はさすがに無理なのだよ。」
高尾)「いや、じゃあさっきからうまそうに食ってるその弁当は誰が作ったんだよ。」
緑間)「そこでだ。」
高尾)「え、無視?」
緑間)「先ほども言ったが、暇なら家に来るのだよ。泊めてやってもいい。というか泊まれ」
高尾)「命令!?」
まぁ、別に用事があるってわけでもないし、暇だから別にいいんだけどさ?優璃ちゃんもいるし。
でも、なーんか真ちゃんの話、怪しいんだよなぁ・・・。
いつもはお弁当とか食事は優璃ちゃんが作ってる、って言ってたけど、今俺の目の前にはいつもどおりおいしそうな弁当。
真ちゃんはそれをうまそうに食ってるし。
緑間)「・・それじゃあ、放課後は俺の家だからな。」
高尾)「はいはい、分かりましたよー」
まぁ、真ちゃんが嘘をつくなんて珍しいし、たまには騙されてやりますか!
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