銀魂 短編


□糖分摂り過ぎ注意報*
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「ふ…あっ…あぁっ…」

ああ、幸せだ。

俺は今、とにかく幸せだ。

何でかって?んなもん決まってんだろ。

好きな女とセック――

「ちょ…銀…はぁっ…何、ボーっとしてんのよ…」

俺に組み敷かれているこのイイ女。

竜崎咲夜は俺の愛しき恋人だ。

その彼女が、不満げにこちらを見上げる。

「あーごめん。何?もっと激しく?おうおう任せろ。ったく咲夜は淫乱だなァ」

「そんなこと、言ってない!ぁあっ!んっ…もうっ!銀…やめてぇっ…あっ」

分かってねェ。

そういう反応は、男を煽るだけだというのに。

俺のS心もくすぐられて、俺は彼女に与える律動を少しだけ早めた。

彼女の白い双丘に顔を埋めた後、頂を舌で転がし、谷間にうっすらと滲む汗をぺろりと舐めた。

「ぁんっ…この…変態っ…意地悪っ!あっあぁ、だめぇ…」

意地悪だなんだといいながら、結局は俺に甘い。

彼女は俺自身を強く引き締め求めてくる。

そして甘い声で俺の名を呼ぶ。

そのせいで、俺の射精感は一気に高まり、限界が見え始めた。

彼女が一番感じる場所を、狙って激しく突く。

「あっあぁ…だめっ!イクっイっちゃ…ぁんっ!」

「俺も…イクぜ…っ!」

そして二人で果てる瞬間。

この瞬間が、たまらない快感だった。

乱れた呼吸を整えながら、熱い身体で抱きしめあって、深い口付けを交わす。

時々漏れる彼女の甘い吐息に、また感じてしまう。

唐突に、浮かんだ言葉を口にした。

「咲夜…好きだぜ…」

「フフッ…何よ急に…」

「いいじゃねえか、たまには甘ったるいこと言ったってよ」

「たまには、いいかもね」

情事中の艶っぽい表情とは打って変わって、今の彼女は子供のように可愛らしい笑みを浮かべている。

愛しくて、愛しくて…ギュウと力いっぱい抱きしめると「苦しい」と一喝された。

でもね、と彼女は俺に言う。

「すっごく嬉しい…大好きだよ…銀」

ふわりと笑って、俺の頬に控えめなキスをする。

――ああ、これだからコイツは…

可愛くて仕方のない奴なんだ。

ああ、幸せだな。俺って奴ァ…

「――じゃあ咲夜ちゃ〜ん、もう一発ヤ」

「それはダメ」

「………(しゅん)」




糖分取り過ぎ注意報




甘いものは、取り過ぎちゃ身体に毒だもの。



end

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