銀魂 短編


□神山日記
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神山ドSバカ日記


○月×日

今日も沖田隊長は相変わらず可愛い。
もう、めっちゃ可愛い。
そんな隊長の寝顔をこっそり見ようと隊長の部屋に忍び込んだら、なぜか万事屋のチャイナさんの写真があった。
それを手に取ろうとしたらバズーカをぶちかまされ、一日中庭の木にぶら下げられた。
隊長にされるのであれば本望です!!


○月△日

今日は隊長と一緒に巡回だというのに、当の本人が見当たらない。
どこぞでサボっているのだろうと探し回っていると、
とある公園に愛しの隊長の姿!――と、チャイナさんの姿が!
激しい闘いを繰り広げていたが、なんだか隊長はいつになく生き生きとしているように見えた。


○月☆日

今日も隊長は公園でサボっていた。そしてチャイナさんもいた。
しかし珍しいことに、二人は喧嘩をしていなかった。
した形跡もない。
二人とも大人しく一つのベンチに座っていて、互いに背けた顔は真っ赤に染まっていた。
すると隊長がチャイナさんの肩をおもむろに掴んで、無理矢理自分のほうへ顔を向かせた。
そしてあろうことか隊長はチャイナさんに顔を近づけ唇にあ゛ああああぁぁぁあ!!!



隊長の貞操が…


○月▲日

昼頃、隊長の部屋にチャイナさんがやってきた。

部屋から漏れる話し声に私は不本意ながら聞き耳を立ててしまった。

「サド…お前、冗談言うならここまでにするヨロシ」

「あー?俺はわざわざ冗談言うためにてめーを呼ぶほど暇じゃねェんだ」

「じゃあ!き、昨日のアレはどう説明するネ!」

「何度も言わせんじゃねェ。チャイナァ、俺ァてめーが好きだ愛してる付き合えコノヤロー」

「うがぁぁああっ気持ち悪いアル!お前マジでどうかしてるネ!早く病院行ってこいヨ!」

「てめっ気持ち悪いはねーだろィ!さっさと素直になりやがれ、じれったいんだよ」

「うわぁぁ!ちっ近づくなァ!ちょっやめるアル!分かった!分かったから!分かったからそんなとこ触んなヨ!」

「嫌でィ。つーか静かにしてなせェ。バレたらどうすんだ」

「や、ダメアル!この、変態っ…ぅあっ…」




…少女の貞操が…



なんか興奮してきたので、私は自室に戻ることにした。


○月※日

朝の稽古での汗を流そうと風呂に行くと、妙にすっきりした顔で湯につかる沖田隊長の姿があって私は鼻血を吹き出した。
よく見ると「やばいな、アイツ最高…」と虚ろな目をして隊長まで鼻血をたらりと流していた。
私の身体に興奮するなんて、隊長ったらエッチですね〜
特別に隊長にだけ私のボデーをお見せしようと裸で駆けて行った。



――沈められた。


○月◆日

最近、隊長の様子がどうもおかしい。
ふとした瞬間に頬を染めて、空なんかを眺めている。
まるで少女漫画の美少年のようだ。
物思いにふける隊長の横顔はどこか切なく、儚げで、実に美しい。


○月◎日

今日、私はオフだった。
そして、隊長もオフだ。
なので一緒にどこかに出掛けて一日中隊長のお側に…
なんて妄想していたのだが、どうやら先約がいたようだ。
見ると、屯所の門の前に立つチャイナさんが、ケンカの間には絶対に見せない、柔らかな笑みを浮かべて立っていた。

その笑みを向ける先は、やはり沖田隊長だ。

「サドっ…じゃないや…ほらっ!さっさと行くアルよ!そーご!」

そう言って手を振りながらピョンピョン跳び跳ねるチャイナさんに、隊長の顔は赤くなるばかりだった。
ああ、なんてウブなんだ…
可愛いです、隊長。チャイナさんより。
幸せそうに手を繋いでいく二人の背中を見て、私はなんとも晴れやかな気分だった。
そうだ、この朗報はぜひ局長や、副長、隊のみんなに伝えなければ!!



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