カカシ 短編


□歪んだ愛の証明*
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しつこい女ってのはどうも苦手で、俺はいつも対処に困る。

自分で言うのも何だが、俺はなぜだかいろんな女にモテる。

今までどれだけの女に告白されてきたかは分からないが、理想の高い俺はたかだか見た目が良いくらいじゃあ付き合う気もなく、あっさりと断ってきた。

大抵の女は、俺の“恋愛には全く興味がない”というようなオーラを感じ取り渋々身を引いていくのだが、中にはそれでも言い寄ってくる図太い女もいる。

そういう女は言葉だけじゃ納得しない。

故に、その目に現実を焼き付けさせるしか納得させる方法はない、と俺は思うのだ。

残念ながら俺は女扱いに関しては鬼畜だ、ドSだなんて言われる所以だから、今も、きっと二人の女が俺に幻滅していることだろう。

一人は、どうでもいい、邪魔な女。

だがもう一人は――

「ぁっ…カカシさっ…もう…やめてっ…あぁっ…あっ…」

「悪いな。でも、この人ほんとにしつこいからさ…」

初めて愛しいと思えた恋人のルミだ。

今、俺たちは真夜中のアカデミー教室にいた。正確に言えば、ルミとある女を無理矢理連れ込んだのだが…

俺はルミの陰部に顔を埋め、じゅる、とわざと音を立てながら溢れてくる蜜を舐めとった。

彼女が一番感じる場所を遠慮なく舌で愛撫しながら、人差し指と中指を彼女ナカ入れ、弄る。

すでに彼女は一度果てた後だったが、俺は構わずまた同じところを攻め立て、何度も彼女をイかせた。

そして、その様子を震えながら見つめるのは、最近しつこくつきまとってきていた一つ下の中忍くの一だ。

俺に彼女がいると知って、それでも引き下がらない、自惚れの図々しい女だった。

だから、思い知らせることにしたのだ。

直接、俺たちの“愛”を見せることで――

「カカシ先輩…ほんとに…その子は恋人なんですか?…もう、やめてください…」

「はぁっ…お前が、証明しろって言ったんでしょ?俺がこの子に本気かどうか…」

指を引き抜き顔を放すと、俺は欲求を露にした自身をルミのナカへ挿入し、いきなり激しく腰を動かした。

「あぁっ!やぁっ、も…だめぇっ…あっ…あぁんっ…」

甲高い彼女の鳴き声が、俺を高ぶらせる。

対して女は、明らかに気分の悪そうな顔をしている。

「…だからってこんな仕打ちしなくたって!それに、こんな風にただ身体を繋げてるだけじゃ、恋人だなんて――」

教室の柱に鎖で縛りつけられた女は俺たちの行為を時よりチラ見しながら、しかし顔を背けて言う。

俺は構わずに、ルミの中に自分自身を打ち込む。

「いい加減、俺に幻滅してくれた?」

「!!」

ニコリと笑って見せた俺に、女は顔を引きつらせた。

「あなたは…こんなカカシさんを愛してるの?」

俺にしか向けられて居なかった目が、今度はルミへと向けられる。

女の問いに、ルミは薄く笑みを浮かべた。

「ぁっ…カ…カシさんは…はぁっ…はぁっ…鬼畜で…意地悪だけど…」

潤んだ瞳で、恥じらいながらルミは息切れ切れに言った。

「でも…いつもは優しくて…私のことばっかり考えてくれる…素敵な…人だから…」

“愛してる”

薄く笑みを浮かべ、ルミはそう言ってくれた。

その言葉に呆気にとられている女を横目に、俺は律動を早める。

「あぁっ!イくぅっ!イっちゃ…あっ…ぁぁあっ!!」

「ほんと…可愛いお前で頭がいっぱいだよ…」

俺たち以外誰もいない教室に響くのは、女のすすり泣く声と、ルミの甘い声と、肌がぶつかり合う音だけだった。




歪んだ愛の証明




end


拍手をしてくださった方からリクエスト頂いたので書いてみました。
が、なんだかダークな感じになってしまいました(汗)
リクエストを上手く表現できなかったように思いますが、満足していただけたでしょうか…?

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