カカシ 短編


□天使と悪魔になった君
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夜も更け、大人たちで賑わう居酒屋では、一人のくの一が驚異的な勢いで、酒瓶を空にしていた。

「私だってね、彼氏くらいほしいんだよ!」

そう言いながら、ビールの入ったグラスを乱暴にテーブルに置いた。

彼女の前には何種類もの酒瓶やグラスが散乱していた。

顔を真っ赤に染め、次々に酒を飲み干していく。

「でもね、しょうがないだろ。今まで恋愛なんてロクにしたことなかったんだからさ…」

「はいはい」と、呆れ顔で相づちを打つのは、彼女の前に座るカカシだった。

なんでこんなことになったのか。と、彼は自分自身に問う。

時をさかのぼること、20分前――






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