カカシ 短編
□忘れない
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「おいっ!大丈夫か?しっかりしろ!」
ぼやける視界の先には、必死に呼びかける少年の姿があった。
少年の口元はマスクで覆われていて、太陽の光に照らされた髪は、きれいな銀色をしていた。
はっきりとは見えなかったが、その姿は、私のよく知る人物と似ている。
すぐに“彼”だと思った。
同時に、これは夢なのだ、と思った瞬間、私の視界は真っ暗な闇に包まれた。
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