銀魂 連載


□海に行こう
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「よし、海に行こう」

「は?」

とある日の朝礼、唐突に近藤がそう言い出すので、土方は腑抜けた声を出した。

「なんでいきなり…」

「とにかく、海に行こう。今すぐにだ。事は一刻を争う」

「事って…何か事件でもあったのか?」

「ああ、ある意味事件だ」

近藤は実に真剣な面持ちなのだが、他の隊士には言ってることがいまいち理解できない。

そんなことはどうでもいい、というように近藤は皆に声をかけた。

「真選組総動員で海に向かう!皆、今すぐ準備をしろ!」

何か深い理由があるのだろう。

皆はそう思い、各々準備に取りかかった。

「あ、みんな、水着忘れるなよ!」

近藤は部屋を去っていく隊士たちにそう付け足す。

嫌な予感を覚える土方とは裏腹に、なぜか楽しげな表情を浮かべる隊士たちだった。



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