カカシ 短編
□ナルトの作戦
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あの日から、ちょうど一週間後の夕方。
オレの家の玄関先に、スーパーの袋を持ったルミのねーちゃんが立っていた。
夕飯を作りに来てくれたみたいで、あの日以来、ルミのねーちゃんに会うのは初めてだった。
オレはちょっと緊張しながら、ねーちゃんを家に上げた。
ルミのねーちゃんが料理を作っている間、いつものように他愛もない話をしていながら、オレは内心うずうずしていた。
出来上がった料理がテーブルに並べられ、二人で席についた、その時だった。
「ナルト…じ、実はね…」
ルミのねーちゃんは、少しためらいながら言った。
オレはすぐ、あの日のことだと思った。
案の定、吉報が知らされる。
「えっ本当に!?」
オレは分かっていながらも、ルミのねーちゃんに聞き返した。
「うん…あの後、カカシさんと想いを伝えあって…まあ、それから、お付き合いさせてもらってる…」
微かに頬を染めながら、ルミのねーちゃんは嬉しそうに言った。
オレ自身も、顔が綻ぶのが分かった。
オレも、嬉しかったから。
「ナルト…ありがとう…」
ルミのねーちゃんがふわりと微笑んだ。
オレは親指を突き立てて、返事をするように、ニカリと笑った。
end
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