カカシ 短編


□ナルトの作戦
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次の日、さっそくオレは作戦を実行することにした。

計画はばっちり練ってあるってばよ!

「カカシせんせーい!」

「カカシさん!すみません、待ちましたか?」

「ん?いや、そんなに」

作戦その一。

オレはルミのねーちゃんを連れてカカシ先生を食事に誘った。

まずはルミのねーちゃんとカカシ先生を自然に会わせることが大事だってばよ。

「いつも遅刻してくるから嘘の時間言ったのに、どうして今日だけそんな忠実なんですか!」

「ホント、焦ったってばよー!」

「…今さりげなくひどいこと言ったよね」

「いつもさりげなく遅刻してくるカカシさんよりマシです」

「あ、そう?」

「間違えました。さりげなくっていうか、なんのためらいもなくでした。すみません」

「いいのいいの。なんで今日はそんなに正直なのか知らないけどまぁいいよ」

なかなか良い雰囲気だってばよ。

まぁ、さりげなくねーちゃんてば先生のことバカにしてるけど。

二人とも怪しんではないみたいだな。

「よっしゃあ!じゃあ一楽にレッツゴーだってばよ!」

「あのさ、ナルト」

気合を入れて一楽に行こうとした矢先、カカシ先生が言った。

「なんでこのメンバーなの?」

あ…やっぱ怪しまれてた…

「だ…だめなのかよ」

「いやー別にそうは言ってないけど…」

オレは目をそらして素っ気無く言うと、ますますカカシ先生は怪訝な顔をした。

そこにルミのねーちゃんが割って入った。

「なんか、ナルトが私達にいつもお世話になってるから奢りたいって言い出して…」

そうだったそうだった…それでねーちゃんを昨日誘ったんだったてばよ!

「そう!それだってばよ!」

オレはねーちゃんの言葉を押し付けるように言うと、カカシ先生の背を押して足早に一楽へと向かった。
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