TOV小説

□二人だけの約束
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「俺が足止めになります」

感情を含まない声で主にそう告げれば、彼はゆっくりと振り返った。そして眼前まで戻ってくると、自分の顎を掴み、上向かせる。

「…いいだろう。お前に任せる。だが忘れるな。お前を作ったのはこの私だ。お前は…私のものだ」

少しだけ声が震えたのは、気のせいだろうか。

「……シュヴァーン」

「なんでしょう」

「…そんなことはないとは思うが…もしお前が「レイヴン」として彼らの側につくというのであれば…そのときは…」

”そのときはお前が私を殺せ”

全く予想もしていなかった言葉に目を見開けば、彼は目を伏せて自分に背を向けた…。
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