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□第五章
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ミール

(まって!“おにいちゃん”!)

がばっ!

またおんなじ夢か・・・うなされていたのだろうか、服が汗で湿っていて・・・あれ?こんな服着てたっけ?それにここは・・・
あたりを見渡してみるとどこかで見たような光景、腕には点滴が打たれている。ここ、もしかして『マジック』?

 ずばり的中みたい僕の寝ていたベットの近くに椅子に座ったまま寝ているリンさんがいたから。寝ている間ずっといてくれたのかな?だとしたら申し訳ない・・・でもなんでここにいるんだろう?ぼんやりとした記憶をたどっていくと大事なことを思い出した

「ウォルバッ!?」

僕は間違ってだけども確かにウォルバをこの自分の魔力で傷つけてしまったんだ・・・自分の意志でもないのに。それはウォルバも一緒だった、それに気づくことすらできなかった僕・・・なんてひどい獣人なんだろう
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