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□第一章
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「おっし、じゃあまずは歓迎会開くぞー」
なんだかとても不思議な気分だ。自分のために何かをしてもらったことなんて『あそこ』では無かったから・・・
「大丈夫?顔色悪いよ。もしかしてまだ傷が痛む?」
不意に声をかけられ少しドキッとしたが、いつも道理(のはず)返事を返した
「いや、大丈夫だ。少し考え事してただけだからな・・・」
「そっか」と言って、また手伝いへと戻って行った。俺はエイゼルに促されて席へと付いた。部屋の奥からはいいにおいがしてきた。
誰か料理でもしているのだろうか?そんな疑問を持ちながらも、席でじっと待った。