FF短編

□Punished/R
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ベッドの上で肩で息をし、身体を震わせる。
震わせているのは一人だけで、その姿を見て一人は口端を緩ませた。



「リーブ、さん。もう、無理・・・!」

「無理じゃないでしょう?」



そう言ってベッドに仰向けで転がる名無しさんの額にかかる髪をリーブは優しく払った。
その手つきに名無しさんは身体を更に震わせる。




「ふっ・・・」




額からは汗が噴出して輪郭を伝ってシーツに落ちる。
汗でシーツは名無しさんの形に所々しみを作っている。だが二人はそれを気にする様子もない。




「むり・・・もう無理」




弱弱しく首を振るがリーブはそれを無視してぐっと腰を推し進める。




「やぁああ!!や、ぁっ、あぁ・・・!」


ひときわ大きく声をあげる名無しさんに更に口端を緩ませてリーブはそのまま何度か名無しさんに腰を打ちつけた。



「ほら、名無しさんさんのここ。全然離してくれないじゃないですか」



名無しさんの両足をお腹につくように折り曲げて大きく開かせる。広げられて、押し込まれて名無しさんは更に声を上げた。



「やぁぁぁっ!りー、ぶさぁぁんっ!!」
「ほら、全然離してくれない」




リーブから逃げようとしても足を固定されて、動くに動けなかった。
首を振って嫌だと示してもリーブは特に辞める気はないように腰を動かす。




「ふっ、ぁぁぁぁっ、ああっ、やぁぁぁ!」
「嫌って言うのに、名無しさんさん気持ちよさそうですね。本当に辞めていいんです?」
「や、ぁ!やだぁぁぁやめて・・・!も、無理ぃ・・・!」




リーブが腰を動かすたびに身体がびくりと跳ね、汗がシーツに落ちる。
目くじらには汗なのか、涙なのかわからないものが溜まっては落ちていく。

名無しさんがぎゅっと目を瞑って大きく身体を震わせて、イきそうになった時に




「ぁ、ぁぁぁぁああああ、やぁぁぁ!!」
「っ、と」




リーブは寸前で自身を引き抜き、名無しさんから離れる。
脚は開かせたまま、名無しさんから離れたリーブはそのまま名無しさんが落ち着くまでその場で待機する。




「んんんっ、はっ、はっ、・・・あっぁぁぁぁ・・・ぁぁぁ・・・」




ひくひくと名無しさんの蜜口が開閉するのをじっと見て、落ち着いてくるともう一度自身を挿入する。





「やぁぁあああ、やぁ、も、やぁぁぁあ!!」

「駄目ですよ、勝手にイったら」

「うううっ、ふっ、ふっ・・・ぅぅ・・・」




先ほどからこれが何回も繰り返されている。
イきそうになったらリーブは刺激を与えるのを辞めて、落ち着いたらまた限界間際まで追い詰めて。
また辞めてを繰り返す。
何度も繰り返される仕打ちに名無しさんはついに泣き出した。




「泣いても駄目です」




鼻を啜って泣きじゃくる名無しさんに眉をひそめてリーブは言う。
こんな冷たい声は聞いたことがなく、反射的に身体を震わせる。それでも涙が止まらなくて名無しさんは泣き続ける。




「名無しさんさんが悪いんでしょう?」





その涙を舌で舐め取って、耳元で言う。





「約束したのに」





「ふっ、ごめっ、ごめんな、さ・・・リーブ、さんっ、もっ、・・・」






泣きながらリーブに謝罪の言葉を何度も言う。
手を伸ばしてリーブにしがみつくがリーブがそれをやんわり外してベッドに両手を縫い付ける。
その間も何度も大きく腰を動かして名無しさんに刺激を与え続ける。




「ああああああっ、うっ、っ・・・!」
「駄目です、許してあげません」




ギリギリまで引き抜いて、最奥まで打ち付ける。
悲鳴にも似た名無しさんの声と、自身の与える刺激に名無しさんが大きく反応して締め付けるのでリーブ自身も快楽の刺激に眉をひそめ、息が漏れる。





「やらぁぁぁっ!!ぁぁぁ、も、や、りー・・・ぶ、さっ、ごめ、ぁぁぁんんんんっ!!!!!」
「はっ、くっ・・・」






両手はリーブに固定され、下半身もリーブが押さえつけているので身動きが取れず。
名無しさんは首を振って耐える。





「りーぶさ、ごめ、・・・っ、もう、ぜった・・・ぁぁぁぁぁっ!」

「・・・」



大きくグラインドさせてた腰を小刻みに動かす。
押さえつけていた手を離して名無しさんの身体をしっかりと抱きしめる。



「もう、やくそくっ、もぅっ・・・!」



力いっぱいリーブにしがみついてリーブの顔に頬を寄せる。



「名無しさん、もう、約束、やぶらない、ですか?」

「うん、うんっ・・・!」



何度も頷いて、薄目でリーブを見ると先ほどまで冷たい表情で見ていたリーブがいつものように優しい表情で名無しさんの涙を舌で舐め取った。



その表情に身体が震えて、無意識にナカが更にぎゅっと締め付けられる。
それにリーブは眉をひそめて苦しそうに息を吐いた。




「っ、名無しさん、締めすぎ・・・っ」
「ぁ、っ、あぁっ・・・ぁ・・・」



リーブの声に更に身体の奥が疼く。
名無しさんはぎゅっと目を閉じてリーブにしがみついていた腕に無意識に更に力が入った。
内股にも力が入ってリーブの身体を挟んで固定する。




「名無しさん、ちょ、っと、力、緩めて・・・」
「ぁぁっ、ぁぁああああっ、む、りぃ・・・!リーブ、さぁぁんっ!!」




しっかり名無しさんの身体を抱きしめてリーブは何度も何度も打ち付ける。
名無しさんも答えるようにリーブにあわせて自身の身体を揺らす。


今日何度も何度も限界まで与えられた刺激に、身体が早く早くと何度もリーブの名前を呼んで声をあげた。






「っ、名無しさん・・・っ!」
「ふっぅぅっ・・・!!」






リーブ自身が限界になって名無しさんに強く腰を打ちつけた。
痛いぐらいに押し当てられたが、快楽の方に名無しさんも震えた。




「イきますよ・・・っ」
「んっ、うんっ・・・!」




噛み付くようにキスをして、リーブは名無しさんのナカに全て吐き出した。














リーブが名無しさんのナカに吐き出し終わった時には名無しさんは気を失ってベットでそのまま眠ってしまった。


疲れ果てて眠る名無しさんにリーブは困ったように微笑んで、名無しさんをしっかりと抱きしめてそのまま自身もベッドに横たえる。

酷く疲れた、し、名無しさんに酷く当たってしまった事に少し後悔もしたが、それでも無意識に擦り寄ってきた名無しさんに口端を緩めてゆっくり目を瞑った。
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