短編集

□嫌がらせは程々に
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「クフフフフ」

「ちょっと、なんのつもり?」

「さあ、なんのつもりでしょうか」

いつに増して不穏な空気が一面に漂う。それもそのはず。

「少なくても話は聞いていたでしょう?
 君が不様になってる姿をみたいのですよ」

こうして1時間は過ぎている。此処は男子トイレ。
雲雀は骸を睨みつけ、迫りくる尿意に耐えつつ徐々に上がる息遣い。

「息上がってますよ? 大丈夫ですか?」

「誰のせいだと思って……」

「……おや? まさか、もう既に限界ですか」
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