short

□オルゴール
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オルゴールの音色って素敵。

私はオルゴール大好きです。













「ほんと渚はオルゴール好きなんだねぇ」
「うん、大好きだよー」

少し寂しい感じがするのもまた好きなんだ。

「それ、よく持ち歩いてるよね」
「あぁ、うん。」


そのオルゴールは好きな人に
もらった大切なオルゴールだった。







『侑くん、行っちゃうんだね』
『うん。僕ちゃんと勉強して渚を迎えに行くよ』
『ほんとに?』
『うん。それまでは、これを僕と思って持ってて』
『オルゴール?』
「渚、好きでしょ。オルゴール』
『うん。ありがとう。ずっと待ってる』


これが中学3年のとき
侑くんとの最後の会話だった。
侑くんとは、一応付き合ってるわけだが
連絡は取り合っていない。


「さて、と。そろそろ暗くなって来たし帰りますか」
というと志穂は鞄を手にした。

「帰ろ帰ろ。」

家に帰ると、手紙が届いていた。
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