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□キミへ
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私は、あなたが大好きだよ。
ずっと傍に居たいのよ。
キミへ
朝、生徒の朝の挨拶が
校内を飛び交う。
もちろん私も
飛び交わせてるうちの1人だ。
「あ、おはよう渚。」
「おはよー。まっちゃん。」
まっちゃんには彼氏が居る。
私にも居る。
その彼氏はイベントとかに特に興味を持たない
タイプの子でだった。
「今日はめでたいのー」
今日はまっちゃんにとって
付き合って1年半記念日だった。
「おめでとうっ!これからも末永くお幸せに」
「ありがとー!ところで渚はどうなの?」
「あ、あたしは順調だよ。」
「ほんとに?前なんて誕生日祝ってもらえてなかったじゃん」
「そういう人なんです」
あたしの彼は女の人と付き合ったことなんてなくて、
だからあたしが始めての彼女であって寂しくても、
なかなか言えなくて。
気づいたら自分の誕生日が終わっていた。