short
□いつでも一緒だよ
1ページ/3ページ
ーーガンガンッ…
ーーガンガンガンッ
ーーガンガンガンガンガンッ
「うっせぇぇぇえ」
朝からガンガン窓を
叩く音が俺の部屋を
盛り上がらせる。
「起きてよ翔太。学校いこ。」
「ん、だよ、遅刻で良いじゃん」
「駄目。行くのよ。じゃっ、家の前で待ってるから」
会話の相手は幼なじみの渚だった。
家が隣同士で昔から
窓から互いの部屋を出入りしたり
会話をしたりしていた。
そんな幼なじみに
恋心を抱いていた。
いつでも一緒だよ
「ようやく行けるのね」
家を出ると呆れたように
渚が言った。
「遅くて悪かったな」
「じゃ、学校行こ。」
「はいはい。」