SUPERなえるぷの貶し愛

□ハゲ散らかった想ヒ出-5-
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僕はこれほどにプールを
恐れたことはないだろう…

スタート台に立ち、笛の音を
待つこの時間すら恐怖に
感じて仕方がない。



「あぁ帰りたい。
もう素直に帰りたい。
突然大雨にならないかな?
雷落ちたり、竜巻でも良いや
なんならアルマゲドンが
起こっても良いくらいだ…」



ブツブツ独り言を言ってると
隣の台に立っていたSHINeeの
ミンホが何だコイツって目で
僕を見ていた。


「ヒョン…平気ですか?」

「へ?な、何が?」

「いや、何かものすっごい
顔してるから…気分でも
悪いんですか?」



気分?悪いも何も最悪だよ!!
バレるかもしれないんだよ!?


『嗚呼神様…もしもバレたら
僕を速攻で消して下さい…』


そうこうしている内に
いつの間にか泳ぐ選手は
スタートラインについていた。





『それでは、位置について
よーいスタート!!!!』



ピィーーーーーー!!



スタートと同時にプールに
飛び込む選手たち!!
やはりみんなバラエティーを
解ってるからなのか水中では
下手くそに泳いでみたり
溺れたふりをしてみたり
犬かきをしてみたり←
隣で泳いでる人を妨害したり…




「へ!?なにしてんの!?」


気付いたら僕は隣のミンホに
捕まっていた!!


「ミンホこんにゃろ〓〓!!」

「ヒョン聞いてなかったん
ですか?妨害有りですよ!!」

「き、聞いてないよぉ〜!!」




すると考えていた最悪の事態が
起きてしまった…



「帽子ぃーーーーー!!!!」



なんとミンホが僕のかぶって
いた帽子を勢いよく奪い取って
きたのだ!!


僕は固まった。
カッチンコッチンに固まった。
思考回路停止…




「ヒョ、ヒョン…なんか
ごめん。」


謝ってるけど、目線は完全に
僕の頭を見てる。

自分の頭を両手で覆う
覆ったまま歩き出す。
もう目の前が真っ白だった。



「それじゃ、ヒョン…ププッ
お先に!!」


ミンホは笑いを堪えながら
手を振るとさっさと行って
しまった。




「アイツ…アイツ…
笑いやがった…」


もう涙目状態。




観客席
「イェソーーーーン!!
泳げぇーーー!!」


『もう帰りてぇよ…』


帽子を探そうにも探し出せる
はずがない。
諦めて僕はなるべく水の中に
入ってゴールまで
泳ぎきった。


僕はプールサイドに上がると
タオルを持って待っていた
リョウクからそれを勢いよく
奪い取った。


「うぉぉビックリしたぁ!!
ヒョンどうしたんですか!?」


正直もうなにも喋りたく
なかった…
心配するリョウクを背に
僕は自分のたち位置に
戻っていった。




『それでは、ゴールした
選手たちの順位を発表
したいと思います!』



巨大モニターに順位が
表示される。


『1位 ミンホ 2位……………
最下位 イェソン』




「当然かぁ〜……」


『そしてここで、1位と
最下位の二人のスロー映像を
見たいと思います!!』


「エッ!?見せんの?ウソ!?
や、やめてそれだけは!!
スローとか地獄だし!!!!!」







次回イェソンの頭は皆に
見られてしまうのか!?
(※見られますwww …オイオイ)

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