SUPERなえるぷの貶し愛

□ハゲ散らかった想ヒ出-4-
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真夏の日照りで暑いなか
プールの周りにはたくさんの
ファンが観に来ていた。

出演アイドルを今か今かと
待っているファン達はもう
待ちきれない様子。

そして音楽が鳴り出し、
司会者が喋り出すと
ファン達は歓声をあげた。


次々と順番に呼ばれる
アイドル達。
自分たちのお目当てが来ると
ファン達のボルテージは
既に最高潮に。



ステージ裏で僕たちは
出番を待っていた。


「泳ぐの?マジで泳ぐの?
俺溺れるかもよwww」と隣の
シンドンはふざけている。


『そんなことを言えるんだから
まだ余裕なんだろうな。
僕なんか髪の毛ことで精一杯
なのに…』

頭の中でそう思う。


周りを見渡すと、イトゥクも
ウニョクもソンミンも
シウォンも…

…ん?
なんだか一人だけ服着てる。


「あれ、リョウク水着は?」

「ちょっと風邪気味で、
僕は応援席で他の皆と一緒に
応援しています。」

「そ、そっか…」



そして僕は頭の中で
こう思った。

『その手があったか』と…


なぜ思いつかなかったんだと
今さら自分の無能さに
イラつく。


「でもあのプロデューサーが
よく許したね。
僕はさっき普通に断られた。」

「でも体温計使わされました。
信じらんないって言って。」



『あぁなるほど。じゃあ
アレか、そういう風にウソ
ついても所詮見抜かれて
泳がされるってことなのね!』


なんだか妙に納得して
しまった。





『それでは皆さん、
最後にSUPER JUNIORの
登場です!!』



呼ばれると僕たちは一斉に
ステージ(プールサイドだけど)
に繰り出した。

そしてアイドルスマイルも
繰り出す。


『あぁ今日もみんな良い
笑顔だ。キュヒョンは…
あぁまぁ…良いんじゃない?』


キュヒョンはウニョク達と
まるで中2の様なノリで
水着美女をニヤニヤしながら
眺めていた。


『アイドルらしからぬ
笑顔だなアレは…』




そしてルール説明が始まる。

『ルールはシンプルです!
チームで選ばれた選手が
一人ずつ出てきて他のチームの
選手とゴールまで競うという
簡単な競技です!!
あ、邪魔すんの有りね♪
もちろん負けたチームには
後からこわぁ〜い罰ゲームが
待っていますから、皆さん
頑張ってくださいね!!
それでは今から呼ばれた人は
前に出てください!!』




選ばれた人が呼ばれている間、
僕はとにかく頭の中で願い
続けた。


『最初はイヤだ!!
最初はものすごく注目浴びる
から絶対ヤメテ!!』


その結果…









『SUPER JUNIORからは
イェソンさん!!』



ファン達

「キャーーーーーー!!!!!!!!」




「…………………………」


もう苦笑い状態。
キュヒョンの笑顔より微妙に
なってしまってるよ…



満面の笑みで近づいてくる
キュヒョン。

「ヒョン、ファイティン!!」


『…顔が笑ってねぇーよ』


僕はきっつきつの帽子を
さらに深くかぶり、
戦い(大袈裟w)の準備をした。








次回、イェソンついに泳ぐ!!
はたして無事に頭を見られずに
守り抜く事はできるのか!?

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