SUPERなえるぷの貶し愛

□ハゲ散らかった想ヒ出-3-
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ダンスのレッスンが終わり
僕は渇いた喉を潤そうと
スポーツドリンクを
手に取った。

一生懸命レッスンに励んだ
おかげか、僕はいつの間にか
髪の毛の事はすっかり
忘れていた。



「あぁ〜〜疲れたなぁヒョン。
何飲んでんの?ジュース?」


「これ?スポーツドリンク
だよ。」



踊り疲れた様子で隣に
倒れ込んできたのはシウォンだ。

髪から滴り落ちるその汗は
キラキラして見えた。


『あぁなんて男らしいんだ…
僕もあんな風に……ん?
あんな風に?……ハッ!!
髪の毛!!完全に忘れてた…』


僕は思い出したと同時に
一気にこれでもかというくらい
力なく落ち込んだ。


「ん?ヒョン大丈夫?」



向こうを見ると、ウニョクと
シンドンがふたりで何か
楽しそうに話しているのが
見えた。


「なぁ何の鳥が良いと
思う?」

「だからハゲ鷹!!」



『まだ言ってんのかよ…』


僕は心の中でそう突っ込んだ。
なんか疲れるな…









--次の日--



今日はプールでロケ撮影。
実は前から人気アイドル水泳
対決という企画が持ち上がって
いた。その日が今日になった。


こんな突然のロケ、女性なら
『処理とかしてないのに〜』と
いう所だが、僕の場合は違う。
『頭が心配なのに〜』
でしょ?


芸人ならオイシイ笑いが
とれると喜んでやるかも
しれないが、僕の職業
アイドルですけど?
これ拒否権とかないのかなぁ…





プロデューサー

「えぇ〜泳いでほしいなぁ〜
イェソン君泳いだらきっと
高視聴率取れるのにぃ〜
それにさぁ〜面白いじゃ〜ん?」


『どういう意味だよ?〓』



プロデューサー
「それともなにイェソン君?
何か不満でもぉ〜?」


『プロデューサー顔が
笑ってないし……』


全然断れる空気じゃなくて
僕はついつい「やります!」
と口にしていた。




水着に着替え終わり
帽子を被ろうと手に
取った瞬間、思った。



『…締め付けられんじゃん』



だけどコレをしないと
僕はきっと皆の笑い者に…
そして別の意味で人気者に
なるんだろうな…芸人とかさ
新聞とかで取り上げられたり
するんだろうなぁ…


『SJイェソン芸人に移転か!?』
とか…考えただけで怖ぇ〜よ!




「仕方ない…かぶるか!」


「イェソンさん、準備は
出来ましたか?」


「あ、はい!!」







イェソン運命の時!!

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