それは、君だった
□第二章
2ページ/8ページ
「みんな揃ったところで、カンパーイ!」
ベクヒョンの声で、グラスのぶつかる音が響いた。
一部が酒を呑み、ほとんどが未成年のため、ジュースを飲んだりした。
セフンがチャンヨルに駆け寄って来た。
「僕はセフンです。高校三年生です。よろしくね」
「よろしくね」
セフンはチャンヨルの耳元に顔を寄せ、呟いた。
「今日…夜に、チャンヨルの部屋来てもいいかな…?」
不覚にも、ドキッと心臓が跳ねた。
チャンヨルは言葉がでなくなり、頷いた。
セフンはニヤリと微笑むと、そこから離れた。