EXO 短編

□タオちゃんの悪戯
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新しい宿舎に引っ越したばかりの僕たちは、荷物の整理をしていた。

ちょっと休憩、とリビングでくつろいでいる時。


「うわ。最悪」


クリスヒョンがそう言いながらリビングに入って来た。


「どうしたの」


大あくびをしながら、ルウヒョンが聞くと、ソファーにドカっと座ったヒョンが言った。


「トイレ。なんでウォシュレット付きなんだよ」


ああ。

ウォシュレットかあ。

そういえば、泊まったホテルのトイレにもウォシュレットが付いているとか言って文句言ってたな。

僕は気持ちよくて好き。

あの刺激が、ね。

……あっ!

良い事考えちゃった。


〜シウミンside〜


タオが一人でニヤニヤしてる。

何かよからぬことが怒らなければいいけど。


〜〜

―翌日―



「ンハァアアアアアッッ……!」


トイレからクリスヒョンの嬌声が聞こえた。

おっ。

引っかかってくれた。


「誰だ! ウォシュレットを操作したやつは!!」


怒鳴りながらリビングに駆け込んできたヒョン。

鬼形相だ。

僕はそっと、リモコンを背中に隠した。

実は、夜中のうちにウォシュレットのリモコンを持ち出し、ヒョンが入った隙に操作したんだ。

おかげでみんなに恥ずかしい事を聞かれて、ヒョンはからかわれてる。

本当は笑いたいけど、笑ったら怒られちゃうよね。

心の中では顎が外れるかと思うくらい笑った。
 

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