花吹雪

□或る夏の日のこと
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「わぁぁっ」



歓喜の声が青空に響く。

今日は真夏日、太陽がさんさんと照っていた。


そんな日に、殺生丸一行が辿り着いたのは青が綺麗に光る海辺の砂浜。

桜とりんは、水面に光る日光に負けないくらい目を輝かせていた。


「海だーーーっ!」

「りん、海久しぶりっ!」

「私もっ!」


きゃっきゃとはしゃぐ二人を邪見は何じゃ海くらいで、と鼻で笑う。


殺生丸はちらりと桜らを見やった後、砂浜の日陰になっている所へ腰掛けた。


それが何を意味するか、全員が悟った。

りんと桜は先程より一層目を輝かせる。


「「ありがとうございますっ殺生丸さま!!」」


二人は殺生丸の方を向き、嬉々とした声で礼を言うと、海の方へ駆け出していく。

邪見も「遠くまで行くでないぞっ!」と後を追って駆けた。



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