わたしとキセキとミラクルデイズ

□キセキとお泊り会A
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「うわー………フッツー………」
『なにその感想』


私の部屋に入って早々、青峰の口から零れた一言にいらっと来る。
「いや、コメントしずれぇ家だなって・・・・」と頭を掻く。しずらいなら言うな。


「ドア低いしー………」
『それは紫原くんが無駄に高いだけ』
「いい匂いっスね!」
「変態め。自重するのだよ」
「緑間っちは思わないんスか!?」
「………まあ、悪くはないのだよ」
『そこ、本人の前で恥ずかしい事言わないで』
「僕は好きですよ。穂乃香さんの匂い」
『黒子くん、まじ照れるからやめて』  


ああもう。こうなったのも赤司くんのせいだ。
こいつが泊まろうなんて言うから。
きっと軽く睨みつけると、こちらの視線に気付いたのか、「そうだ」と口を開けた。


「親は」
『………今日いない』
「「「「「「え」」」」」」
『………ちょ、無駄に意識しないで。恥ずかしいから』
「そ、そうですよね………」
『そうだよ!普通に!普通にしてて!』
「ん。分かった」
『脱ぐんじゃねえよ』


シャツを脱ぎだす青峰に黒子くん直伝顔面イグナイトver.クッションを繰り出す。


『アホ峰!!恥じらいはないのか!!』
「あ?裸の一つや二つ意識すんなや。だいたい、リラックスしろっつたの穂乃香だろ?」
『リラックスのレベル越えてる。もはや自分の家レベル』
「穂乃香、飲み物」
『家に来た人の態度じゃない』
「何してる。早くしなよ」
『………はいはい分かりました』


「麦茶しか受け付けないよ」という言葉を背に、私は部屋から出ていった。
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