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□あつい日
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「あ"ーーーーーー」
「うっせぇどーしたんだよ」
「暑い」
「あっそ」

現在6月も半、所謂初夏というやつである。いいや、初夏ではないね。この暑さは。真夏日といってもいいだろう。節約のためとまだクーラーはつけたくない方針の私たちにはちとキツかった。
あいにく扇風機もうちにはない。クーラー買うんだからせめて、とケチったのだ。毎年思うよ、本当に。何で買わなかったんだろうって。でも夏は電気代やら水道代やら何かとかかるので、今更贅沢もできなかった。

「…なんで君はそんなにけろっとしていられるんだい?」
「さぁーな。誰かさんと違って我慢強いから?」
「私は水属性だから暑さに弱いだけだ」

属性って…とカクン、首を傾けた彼は何属性?やっぱり炎?
なるほどそれは頷ける。髪は真っ赤だし、夏でも汗1つかいていないし。
何より、

「はるや」
「何」

私はあぐらをかいて座っていた晴矢の後ろに回り込み、すっぽり収まるように抱き抱えた。なんていうか、私が晴矢のソファー、みたいな体勢。といったら分かるだろうか。

「晴矢は炎属性」
「…」
「髪は赤いし夏でもけろっとしてて、何よりほら、子供体温であったかい」
「うっせーな」

私の言葉に恥ずかしがったのか、体勢に照れたのか、彼は顔が耳まで真っ赤だった。
真っ白な肌に照れた赤い肌がよく栄えていた。

「はるや」
「…なに」
「あつい」
「離れろよ、ばか」
「君から離れてくれても構わないけど?」
「…俺は、暑くないからな」










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風晴であついけどイチャイチャしたい涼野さんでしたー
他の作者さんの小説みると、晴矢が暑がってる小説多くないですか?私は晴矢結構暑いの強いイメージあるんですけどね。
けど冬はすごい苦手で四六時中涼野さんにくっついてればいいと思うよ!

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