双子の魔学書

□テスト勉強
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一「こんばんは」

 「えっニノマエ!?」


私は今テスト勉強中だった。
でも、



一「遊ぼうよ」

「私は今勉強してるの」

いつも以上に邪魔してきやがる!!


一「何それ?僕よりか大事?」

「そりゃ大事だよ、ニノマエより」

一「ひどいなー‥」

「だから早く出てって!」



そう言ってまた勉強を開始した。




一「‥‥‥」




‥‥えらく静かだ。


いつもなら
もっと騒がしく‥

「‥ニノマエ‥?」

いつのまにか彼はいなくなっていた。

‥‥まあ、集中できるし。

「‥‥‥」

カリカリカリカリ‥

やけに鉛筆の音が響く。

「あ゙〜、もう!イライラする」

ニノマエがいないからだろうか、

「ニノマエ!いるんでしょ?」


返事はない。

「遊んであげるから」


――ニノマエはどこかに行ったんだ。

私が酷いこと言ったから。


「ごめんニノマエ‥」


今更になって罪悪感が込み上げてきた。

あれ、なんだか目から――


一「わっ何で泣いてんの!?」

「ニノマエ‥!どこ行って‥

ってそれ、なに?」



一「え、これ?ノートとシャーペン」

「は?」



一「だからノートとシャーペン
大事なことだから2回言いましたー
てか、見ればわかるでしょ」


「なんで‥っ」




一「だって名無しさんの邪魔になりたく ないじゃん 僕も勉強すれば邪魔じゃないでしょ?」

「‥‥‥」

―――ニノマエ‥!

「もう大好k」
一「あ、310円」





「は?」




一「ん?だから310円」
「何が?」
一「ノートとシャーペン代」




―――殺す!!




一「じょ、冗談だって!えっなん ではさみ持っt
わぁああ!」











テスト勉強(がんばってね)



(てかさっきなんか言い掛けたよね?)
(うるさい!黙れ!)(そこに正座!!)

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