灰の書
□第1章 VSバギー海賊団!!
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勇人「……何だ、騒がしいな」
遭難者達の案内で、バギー一味が根城にしている酒場の屋上へと上がる。
だが、騒いでいるにしては何処か様子がおかしく、屋上へ続く階段を上った先には、鉄製の檻に入れられたルフィと、ルフィに向けられている大砲の火を素手で消そうとしている少女の姿があった。
あきらかに異常事態。
俺とゾロは特に合図をしたわけではないが、2人同時に駆け出して、
――――バキィッ!!
勇人「おいおいテメェら。女1人相手に、テメェら一体何人がかりだぁ?」
火を消そうとしている少女の後ろから襲いかかってきた海賊達を、薙ぎ払った。
ルフィ「勇人! ゾロォ!!」
檻に囚われてるルフィが呑気に俺達を呼ぶ。
あいつ、ちょっと目を離しただけなのに、どうやったらこんな状況になるんだ?
勇人「おい、大丈夫か?」
「え、えぇ…平気」
へたり込んでる少女に怪我の有無を確認していると、
「あ……あなたは………!?」
真っ赤なデカイ鼻をした男、バギーはガタガタと震えながら、喜びとも恐怖とも取れる、何とも不思議で器用な顔芸をしながら、
バギー「勇人……参謀!?」
勇人「よぉ、久し振りだな、バギー」
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