Dream

□紫苑の微笑み
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そうだなあ。

私は幸せだったのだよ。この上なく。

「・・・##NAME1##、」

だから、泣かないでおくれよ、愛しい子達。

笑って、・・・・笑っ、て。

ぼたぼたと私の頬を濡らす雫は暖かい。

三対の濡れた瞳が私を見下ろした。

幸せだった。少なくとも、私は。君たちといられて、幸せだった。

前世を持ちながらこの世に生まれ落ちた私は、ひどく精神が不安定だった。

そうして何度も何度も狂ったように泣き叫ぶ私を何度も何度も抱きしめてくれた。

私は、ぬくもりを知った。

今世で初めて、幸せを感じられた。

命よりも大切。大切な子達。

かばえて死ねるなら、本望。

馬鹿だなあ、お前たちは。なんでこんなところまで私を助けに来るかなあ。それでお前たちが死んでしまったら私は死んでも死にきれないじゃあないか。

馬鹿野郎。


「・・・・っふ、ふふ」

「、##NAME1##・・・?」

「馬鹿!何笑ってんだよ・・・!!」

それでも、嬉しいと思ってしまうのたがら私も大概馬鹿だよなあ。

なあ。

左門。
三之助。
作兵衛。

「大好きだ・・・・、だい、っすきっ・・・・」

お前らが一等好きだよ。

この世界で。一等。

「っ、ぼ、僕もだ!僕も一等好いている!!」

「俺も、っ」

「俺もだよ、!なあ、だから、何度でもそう言ってやるから、なあ・・・・っ!!」

嗚呼もう。駄目な奴ら。

「死ぬんじゃねえよ・・・・!頼むから・・・っ!!!」

本当に、大馬鹿野郎だね。無理だってわかってるくせに。お前、見なよこの出血量。

ばかばかばか、馬鹿ばっか。

・・・ありがとう。

私はお前たちと出会えて本当に幸せだった。口にできなくてごめんね。もう、いい加減限界みたいだ。視界が霞んできた。

私は生きすぎたよ。何年も何年も生きた。

これくらいが妥当だったんだよ。

だからそんなに悲しむなってば。

「・・・じゃ、ね、さも、さん、すけ、さくべ、」

さよならしよう。

先にあちらで待っているよ。

「・・・また、あえたら、・・・・いいなあ・・・・」

「っお、い・・・?##NAME1##・・・?」

「・・・嘘だろ、?」

「##NAME1##!##NAME1##!!!」

ああ、もう、何も聞こえない。見えない。

ただ、君たちのぬくもりだけは、・・・






消えないで。・・・忘れないから・・・








「あ、三之助ー!##NAME1##見つけたぞー」

「お、本当だ。どこ行ってたんだよ。全く##NAME1##はしょうがねーなあ」

「お前らが言えたことじゃねえよ!!」

いつもと変わらない、大好きなやつらのうるさい話声。

「・・・・、左門・・・?」

「おう!」

「、三之助・・・?」

「うーい」

「作、兵衛・・・っ」

「・・・##NAME1##」




「また、逢ったな」




ぶわり、溢れでる、涙。

好きだ。こいつらが好きだ。大好きだ。



「次こそ、ずっと一緒にいような!」

「約束しただろー?」

遠い、遠い約束。何百年も前の、昔の約束。色褪せることのない、大切な。

「・・・・っそう、だね」






次こそ、共に生きよう。約束だ、馬鹿野郎共。





(「、ずっと、一緒にいてくれる?」)

(「?当たり前だろ??」)

(「何言ってんだよー」)

(「約束、しとくか!」)

(「「作ちゃん女々しいー」」)

(「うっせぇ!!」)

(「・・・ふふ、」)




紫苑の微笑み
(忘れない)    (君との思い出)

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