Love poison
□Reunion
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2年生に進級すると同時に、私は大阪の中学校へ転校する…
確か、[四天宝寺中学校]だ…
どこか記憶の奥底にある、懐かしい町。
その町にある学校…
「久しぶりだなぁ…」
何年ぶりだろう…?
幼稚園の年長さんの頃に引っ越したから、8年くらいかな…
キョロキョロと、周りを見ていたからか――
ドンッ!!
???「うぉっ!?」
「きゃっ!?」
人にぶつかってしまった…
「す、すみません!!」
頭を深々と下げる
???「いや、こっちこそ…
怪我、無いか?」
「私は何も…本当にごめんなさい!!」
???「もうええて…
顔、上げや」
言われるがままに、顔を上げる…
クリーム色の髪の毛の…怪我、したのかな?左腕に包帯を巻いていた。
???「えっ…?」
目が合ったとたんに、驚いた顔をされた
「あの…?」
???「い、いや…何でもないで!!
ホンマにスマンな…」
「いいえ…
では」
私は、その人に背を向けて歩き始める
???「美夏ちゃん、なんか?(ボソッ」
「へ?」
驚いて振り向くと、彼は私に背を向けて歩いていた…
彼の背中が、どんどんと遠ざかる…
「何で、私の名前を知っているのかな…?」
ちょっと、不思議に思った…
それにしても―――
「あの人、どこかで見たような…」
そんな気がした―――
美夏視点END