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□ソフレというもの。
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私と将五の関係、ってなんだろう?

そう思う今日この頃。

キス以上のことはしないけど、

何となくふらりとやってきた将五と
同じベットで寝たり

将五の足の間に挟まれてテレビ見てたり、

何となく恋人っぽいけど、
告白されたこともしたこともないし
あっちはきっと恋愛感情とかないんじゃないかなと思う。


だがしかし、
将五イケメンだしがっしりとした体つきとか、気配りできる優しさとかそういうのに
私はコロッと行ったわけで、


私達の関係はどうなるのか、とか

何でこんなことしてくるのか、とか

色々考えるわけだ。



そしてこの前相談した友達に言われたのが、

それって、ソフレって言うんじゃないの?


……ソフレ。
セフレとかいう色気漂うものではないらしい。


私達みたいなのはソフレらしい。




「ねぇ、将五。」

「あー?」


友達に言ってみろ、といわれて、
いつも通り私の部屋で私を抱えてテレビを見る将五に言ってみることにした。


「私達みたいな関係、何ていうか知ってる?」

「俺らの関係?」

「うん」

「……さぁ」

「ソフレって言うんだって。」

「セフレ?!」

「ち、違う!ソ!ソフレ!」


何ていうか恥ずかしい聞き間違いするんだ、全く。


ソフレの意味を説明すると、
あぁ、

と何となく納得していた。

そして何故かまたキツく抱きしめられる。


「将五?寒いの?
クーラー弱めようか?」

「ちげー。
少しこのまましとけ。」

「……うん。」


ねぇ、将五、
やめてよ、

期待する。


ほらそうやって右手を私の右手に絡めて、
左手で私のお腹を撫でて、
鼻を私の髪に擦り付けてくる。



やめてよ、何も言わないのに、
期待させてそんなことしないで。



もう、あぁ、

好きが溢れて悲しくなる。


何故かその後の時間は甘くて甘くて、

悲しかった。



朝起きたら
いつも通り横に将五がいて
体はホールドされていた。




いつも通り

そんな朝にまた悲しくなった。
 

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