文スト学園の日常。
□リクエスト小説4「音楽祭と、緊張」
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※敦視点/遥輝夜さんのみ持ち帰り可。
僕達は大切な日を迎えていた。
それは……中等部との合同音楽祭。
江戸川先生もいきなり決めるんだもんな。
日があったから良いけど。
「あれ?旭は?」
「え。知らないよ」
「さっきまで居たんだけどな……てか、あいつがいないと困る」
六蔵君がため息をつく。
そうなんだよね。
ピアノ担当がいないと音楽祭にすら、出れない。
さて、どうしよう。
鏡花ちゃんはフルートの練習をぎりぎりまでしたいと、一人になってるし。
六蔵君もギターの練習をしたそうだし。
他の人達もそれぞれ忙しそうだ。
「君達、どうしたの?」
「江戸川先生。旭君が」
「隠れたかな。場所はね」
控え室の扉を江戸川先生が、躊躇なく開ける。
同時に誰かが部屋から出ていこうとした。
まあ……失敗に終わったみたいだけど。
「離して」
「駄目だよ。君がいないと完成しないからね。緊張する?」
「当たり前だよ。当たり前に決まってる。だって」
「上手く出来る。大丈夫。君達、練習をたくさんしてたでしょ」
その言葉に旭君が、反応する。
良かった。
もう大丈夫みたいだ。
そう思って、僕はトランペットを手に持ち、掛け声を出した。
「頑張ろ〜!」
ちなみにこの後、僕達は一位になる事が出来た。