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□2016年度クリスマス企画小説1「ケーキ争奪戦!?」
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※国佐前提連載最終回から数ヵ月後の国木田視点/メルカさんのみ持ち帰り可。


今日はクリスマス。
特に何事もなく、予定通りに終わるはずだった。
なのに何故、こうなる?
「これだけは譲れねえからな」
「僕だって」
六蔵と、旭がケーキの大きさで言い合っている。


やはり、二人ともまだ子供だな。
そろそろ止めるべきか?
これでは食べられない。
「おい」
「眼鏡は黙ってろ!」
「武装探偵社のお兄さんは黙ってて!」


「二人とも……」
今まで見守っていた信子が、ため息をつく。
気持ちは分かる。
既に分けてから、30分も経っているからな。
味が損なわれてしまう。
それだけは避けたい。


「ケーキの大きさを量る」
そう言い、物差しを取り出す。
ああ、そうだ。
これで良いんだ。
なのに、旭は納得いかない顔をしている。
「やっぱり、僕のケーキの方が小さい」


「同じだろうが!?」
「違うみたいです……はあ……どうしましょうか?」
信子が呆れている。
俺も疲れてきた。
もう、放っておくか。
とりあえず……あと少しだけ待ってみよう。
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