文ストNL小説短編

□同じ気持ち【国佐/リンクお礼小説】
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※両想い設定/霙さんへのリンクお礼小説


佐々城と久しぶりに会う日。
書類を纏めなければいけなくなった。
仕事だから仕方ない。
と思いたいが、今日だけは駄目だ。
「ねぇ、集中してる?ここ、間違えてるよ」
「黙れ。太宰」


苛立つ。
そんな中、携帯が鳴る。
この時間に誰だ?
六蔵に依頼はしていない。
他の探偵社メンバーは全員、ここにいる。
「あの……表示先が佐々城さんみたいですけど……」


敦の台詞に慌て、俺は電話を取る。
危うく彼女の機嫌を損ねるところだった。
“国木田様”
「どうした?」
“すいません……仕事が長引いてしまって…”
残念そうな声が聞こえてくる。


ん?
待て。
仕事が長引いた?
「もしかして、会うのは」
“無理みたいです”
即答された。


俺も用事があるから……良かった…のか?
そう思ってると、書類が消えた。
横にいる太宰の手にある。
「貴様っ!邪魔をする気か!?」
「これは私でも書けるよ。だからさ、行っといでよ。楽しみにしてたんだよね?」
図星だから、言い返せない。
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