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□屋根の上 after story
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空は茜色に染まり、屋根の上に映る2人の影は伸びきっていた
「さて、そろそろ帰るか」
紅が腰をゆっくりと上げる
プリノはそんな紅を見上げて、少しだけ眉を潜めた
『もうちょっと一緒にいたい』
紅を見つめる瞳はそう語っている
それを読み取ったであろう紅は、小さく噴き出した
そして自分の右手を座ったままのプリノの頭へ
「そんな寂しそうな顔をするな 他の奴らに心配をかける前に帰らないとな」
子供をあやしつけるような仕草
「・・・・・・分かりました」
プリノは未練がましそうに立ち上がった