短編小説
□過保護な彼氏さん
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「私ピアスの穴開けようと思うの」
パリーン!!!
…え。
今なんか割れた音聞こえなかった?
後ろを振り返れば、眼鏡が割れた愛しい恋人がいた。
というかなんで割れた。
何があったんだ。
「きゅ、急にどうしたの!?」
「いやこっちこそ急に眼鏡どうしたの」
すごい剣幕で私の肩を掴んできたものだから少しびっくりした。
てか本当に眼鏡割れてる…。
眼鏡が気になって仕方ない私は、一生懸命話しだす雪男の話を真剣に聞いていなかった。
「ピアスって…まずピアスはどうやってつけるか分かってるの!?耳に穴開けちゃうんだよ!!!?」
いやそれが本来のピアスの形だろう。
それに高校生にもなってピアスを知らなかったらそれこそ問題だ。
だいたいなんでそんなに必死なの。
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