銀魂

□伝えたい、つたえたい
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「総悟、もう終わりにするか」


「…そうですねィ」



そう言ってきた土方さんからは女の匂いがした



・・・


・・






「………はぁ…」


……今まで必死で作り上げてきたのに崩れるのは一瞬なんだな

ただ、土方さんが悪いわけじゃない
全て悪いのはこの俺


「……うっ…ケホッゲホ…ゴホ」

全て悪いのはこんな病にかかった俺

ただ俺は土方さんに移したくなくてずっと素っ気ない態度だった

キスを求められても拒否をして
二人っきりになる時間も出来るだけ減らすようにした

辛いことだったけど移すのはもっと辛いことだった



でも、何も聞かされてない土方さんからしたら
急に冷たくなるんだし愛想つかされても仕方がない

むしろ、もう側にいなくていいんだから移す確率は減る




良かったはず………




「っ………うっ」


大好きだから大切だから
良かった


けど、お別れの言葉は心に残る



もう土方さんは俺のこと好きになってくれないのかな…


どうでもよくなっちゃったのかな




これで未練をたちきるためにその日一晩中俺は泣き続けていた
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