銀魂

□美味しいジャム
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まだ攘夷戦争が起こっていた時代


圧倒的な力を持っていた天人にも
劣らず対抗していた四人の侍たちがいた




その男たちは休む暇なく天人を斬って血をたくさん浴びてきた
その上その付着した血を流し落とす暇があまりなかった

そのためだろうか?
その男たちは狂い出してしまった




「見ィつけた…」

そう発したのは血の色をした目を持った男


「すみませんっ!!二度とやりませんからお許しください」



額が擦るまで土下座をして必死に命乞いをしているのは元同じ仲間だった男
といっても四人の男たちは名前と顔を知っているだけで別に親しい仲だった訳でもない


何故男はこんなにも命乞いをしているのかと今から殺されるからだ

その男は天人の強さに恐怖を抱き天人の方に寝返った


何年前のときは殺しまでしなかった

けれど今は違った
負け戦とわかっていながらの戦いにイラついていた
そして何よりも血が見たかった

血が恋しくて恋しくてたまらなかった




「そんなに謝っても俺たちを裏切ったてめぇがワリィんだよ」

後に片目をなくす男がいう




さぁ楽しい粛清を始めようじゃないか―――――――――――――――――




「斬るぞ。いいか俺が斬り終えるまで待ってろよ」


「わァかってるって」


「じゃあ、いくぞ」



斧を降り下ろす
降り下ろした斧を引き上げるとグチャという音がなる

何故刀ではなく斧を使っているかというと
刀は人を斬るためにあるのですぐに首が斬れる
だが斧は人を斬るために作られたわけじゃない
そのため完全に首を斬るのには上出来で三振り、失敗すると七振りぐらいしなければならない

そのため苦しむ姿を見たいのなら斧の方が都合が良いのだ
その上もう一つ良い点がある
斧の方がより血吹雪がより沢山出る





一振りするたびギャァっと男が悲鳴をあげる


それを楽しそうにみている男たち

まるでその目は子供のように無邪気だ




その首を斬られた男は息絶えた



すると四人の男たちはパンを手にする


死んだ男から出た血をパンにつけて食べ始めた



「うまいな」


まるでイチゴのジャムみたいにパンを血に浸して美味しそうに食べるじゃないか



















楽しそうな笑い声が今日も聞こえる


それは
パンにジャムをつけた男たちが楽しんでるのかもしれない



































――――――――――――次はあなたの番かもしれませんね…………――――――――――――

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