時空の巫女

□第一話 ようこそ!フェアリーテイルへ!
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ザクッ…


ザクッ…




ザクッ…







雪の上を歩く少女がいた。







ザクッ…




ザクッ…




しかし足はおぼつかなくてフラフラしている。足、腕、体全てが傷だらけで今にも倒れてしまいそうだ。





しかし少女は雪のなかに溶け込んでしまいそうな銀髪をなびかせて体にむち打ち歩く。







グズッ…



「?なにこれ…服?」




雪を踏んだような音がしないので、足元に目をやると、青いシャツが落ちていた。




「くそっ…どこにやったんだー!?」



前方の方から足音ともに男の子の声が聞こえる。見ると、その少年は上半身が裸だった。



「ねぇ…もしかしてこれ?」


「ん?…ああ!それそれ!ありがとな///!(かわいい…!)…お前寒くねぇのか?」


「裸でいる人に言われたくないけど、大丈夫だよ。」

他人から見たら男の子の方も寒そうだが、少女の身なりは、薄着の上に薄い布をマントのように纏っているだけなので、どうみても寒そうだった。

「(クンクン)…お前血のにおいするぞ!怪我してんじゃねぇのか!?」


「だ、大丈夫だよ!」


「服を見つけてくれた礼だ。俺が手当てしてやりてぇけど、俺、上手く出来ねぇからな…あ、よかったら一緒に来いよ!」


「え…?」


「ここの町にフェアリーテイルっていうギルドがあるらしいんだけど、そこは正規ギルドらしいから手当てもしてもらえるって!俺いまからそこにいくしな!」


「で、でも…(言えない…あたしが追われてるなんて…)」


「どのみちそんな怪我じゃじきにぶっ倒れちまうぞ。ほら、行こうぜ。」

男の子は少女の手を取り、歩き出す。少女は最初は驚いていたが、男の子と一緒に歩き始めた。











「俺はグレイ。グレイ・フルバスターだ。お前は?」


「シータ…。シータ・アクアリス。」


「よろしくな、シータ!」

「よろしく!」ニコッ


「……/////!!!」プイッ


「グレイ?」


(やべぇ…俺いま絶対顔赤い!!!)










これが、二人の初めての出会いだった。












物語はここから始まる。






第一話 ようこそ!フェアリーテイルへ!
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