Twisted Wonderland【陽と闇のコンツェルト】

□第1話🔯小人の炭鉱
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翌日…



俺はマイン、クルミ、ミコトと共に1年C組に配属された。



『D組は確か…』


ミコト「ハルさんが行ってるはずですね」



『…Cに固まりすぎな気もするが💧』



マイン「いいんじゃないですか?ほら、初日から移動教室ですよ」











【魔法薬学】




クルーウェル「今日は2年生との合同授業だ。
仔犬ども、ちゃんといい子に勉強しろよ」




『(出たよ…クルーウェルの「仔犬」発言…💧)』




俺とお前、そんなに歳離れてない気がするんだが…。
そんなことを考えていると…




アズール「おや…貴女、何故ここに?」




アズールがこちらに近寄ってくる。

D組、E組とも合同だったから、フロイドやジェイドも一緒だった。



『(ここはひとつ揶揄いがてら…w)
おや、アズールじゃないですか。昨日ぶりですね』



彼の真似をすると、ピシッと固まるアズール。



フロイド「あれぇ〜?アズール〜、その子たち誰〜??」




フロイドは昨日欠席していたようなので、俺たちを知るはずもなく…。




ジェイド「確か、シオリさん…でしたね」




『おや、覚えてくれていたんですね。ジェイド』



にこやかに話しかけると、「寮長〜、目がバトってるからやめなよ〜」と呑気な声が聞こえてくる。



『おや、そんなことありませんよクルミ』


クルミ「だって、あのジェイドって人〜。口周りは微笑んでるけど、目が笑ってないも〜ん。敵意剥き出しっぽい」




ジェイド「…そんなことはありませんよ」




落ち着いた様子でジェイドが否定を入れる。
…だが確かに、その目は笑っていない。



フロイド「ふ〜ん、シャチちゃんか〜」


にへー、と効果音のつきそうな笑みでクルミを見やるフロイド。


てか、シャチって…。確かにツヤツヤの黒髪だけど…彼女たちなりに、メッシュにエメラルドグリーン入れてるんだがな…。



フロイドが「じゃあそっちの子は〜?」とマインに話を振ると、マインはピクっと肩を反応させた。



フロイド「アハッ、エビみた〜いwww
じゃあ小エビちゃんね〜♪」



よくよく見るとマインが小さくガッツポーズしている。



マイン「…マインです、よろしくお願い致します」



クルミ「マインは硬くなりすぎ〜」



マイン「貴女は緩すぎですよ、クルミ」




…ほんとリーチ兄弟に似てきてるわ、こいつら。




アズール「…て、ちょっと待ってください。今寮長って言いました?」



フリーズから戻ってきたアズールが、目を見開いてこっちを見る。




『ええ。「私がオンボロ寮の中心になっているから」と、学園長直々の任命で』



アズール「…そうですか」




『……これからもよろしくお願いします、アズール』




ニッコリ笑えば目線をそらされる。…なんだし。













合同授業では、「不慣れだろうから」とアズールがパートナーをかって出てくれたので、出だしからいい感じで授業を終えることが出来た。







アズール(…器用ですね)


(そう?ほとんどアズールに助けてもらったから、出来たようなもんだと思うけど…)



アズール(…)



(ん?どうしたの、アズール?)



アズール(…ぃ、いえ…その…)



(…あー、口調?こっちのが素だよ。嫌ならアズールの口調に戻すけど…)




アズール(…どちらでも構いませんよ)








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