Twisted Wonderland【陽と闇のコンツェルト】

□第1話🔯小人の炭鉱
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『ミミカ…』



ミミカの怒鳴り声に、エーデュースコンビとグリムがビクリと動きを止める。



イチゴ「ほんとだよ。聞いてるこっちはその喧嘩、聞き飽きたっつーの!
ちっぽけな事で喧嘩して、ばっかみたい」




エース「なっ…!」




デュース「ちっぽけだと?!」




ミミカ「『一人でやる』って言って結局出来てないくせして!
よくまあそんなに威張れるな、お前ら!」





…まあ、イチゴもミミカも元々ヤンキーとヤンキーもどきだし…こいつらに口で勝てないようじゃ、いくら言ってもその言葉は薄っぺらだ。



エース「っせーな!魔法出来ない奴は引っ込んでろ!!」




エースが怒り任せにイチゴを突き飛ばす。

イチゴは耐えきれず、その場に尻もちを着いた。



イチゴ「い…った……」



ミミカ「イチゴ!……お前ら!!」



『…ミミカ、それくらいにしておけ』




俺はミミカの肩を掴んで静止させる。



ミミカ「シオリさん?!」



『こいつらにあーだこーだ理屈言っても通用しねえよ。脳みそミジンコだし』



煽るようにそう言えば、「「あ"?!」」とガンを飛ばすエーデュースコンビ。



グリム「シオリ…急にきついこと言い出してどうしたんだゾ?!💧」




『急にじゃねえよ…。
お前ら、協力すれば倒せるかもしれねえのに、なぜ個人プレーばかりする?
そんなんだから、勝てねえんだろうが』



グリム「ふな…💧
確かに、力を合わせれば倒せる見込みはゼロじゃねえけど…💧」




それがわかっててなぜ手を組まねえ?!
そんなんだから弱いまんまなんだよ、腰抜けが!
協力する気がねえならナイトレイブンカレッジなんて辞めちまえ、雑魚どもが!!





俺が更に声を張り上げると、エーデュースコンビ、グリム、そしてミミカとイチゴがビクリと竦んだ。





イチゴ「…シオリ先輩、こええ…💧」


ミミカ「…これ、下手したらセリナ先輩より怖いぞ💧」







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